ゲジゲジ

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ゲジゲジ

ゲジゲジの生態

ゲジゲジは、体長は20~40mmで、北海道から九州、南西諸島まで全国的に生息。
日本には「ゲジ」と「オオゲジ」の2種類がいて、オオゲジは体長40~80mmで中にはゲジの倍以上の大きさのものもいます。

特徴・形態

見た目の特徴は、体の左右にたくさん生えている縞(しま)模様がついた細く長い脚。褐色の体にも大きな縞模様が入っています。ゲジゲジは幼虫のときは足が左右4本ずつ計8本しかありません。
脱皮を繰り返すことで足もどんどん増えていき、15回以上脱皮を繰り返して成虫になります。
この細く長い足を動かしてゲジゲジはとても素早く動くことができます。その速さはあのすばしっこいゴキブリを捕食するほど。低空飛行している虫をジャンプして捕まえるほど身のこなしの軽い生き物なのです。
実はこの足には秘密があり、天敵の鳥などに襲われたとき、トカゲが尻尾を切るように、自分で足を切り落とします。切り落とした足はしばらくピクピクと動くため、鳥がその足に気をとられているスキに逃げるそうです。ちなみに切り落とした足は、脱皮によって再生することができます。
また、目には個眼(こがん)という小さな瞳を1,000個もっていて、そのおかげで暗闇でも暗視スコープのように見通すことができます。この個眼とは節足動物の複眼を構成する個々の目のことで、断面が六角形か五角形の棒状が密に並んだもの。
ちなみに複眼でおなじみのトンボの目は小さな個眼が10,000~28,000個ついています。

生息場所

ゲジゲジは暗く湿り気のあるジメジメした場所を好み、エサとなる昆虫がいる大きな石や落ち葉の下、草むらや家の床下、洞窟などに生息しています。
また、土のあるところに卵を産むため、畑などで孵化した小さな幼虫や、成虫の姿を見ることがあります。家の中では湿気の多い場所として、お風呂場などで目撃されるケースがあります。

活動時期・産卵時期

主な活動時期は3月~12月で、特に活動が活発化するのは6月~9月。1年のうちで特に梅雨時はゴキブリの幼虫などが繁殖する時期でもあるため、ゲジゲジは好物となるものを求めて家の中に入ってくることが多くなります。また、秋も終わりに近づき気温も下がってきたときも越冬場所として、家の中などに入り込んできます。
産卵時期は6月~11月まで継続的に行われます。ゲジゲジの卵は土の中に産みつけられるため、あまり目にすることはありませんが、およそ100~300個の卵が産みつけられ、15~20日後に孵化します。
幼虫はおよそ15回以上も脱皮を繰り返しながら約2年をかけて成虫になります。成虫になってからは3~4年生きるので、ゲジゲジの寿命は約5~6年と言われています。

見た目は不快だけど…ゲジゲジは無害な益虫

家の中でゲジゲジと遭遇して思わず絶叫してしまった人も居ると思います。あのビジュアルのため、不快害虫と呼ばれるゲジゲジですが、ゴキブリやクモを捕食してくれる益虫なのです。
しかも、あの見た目の割に性格は穏やかで臆病。とても警戒心が強いため、自分から人間の前に姿を見せることはあまりありません。
しかし見た目の部分でやはり目にしてしまうと不快になる方の方が多いため駆除や予防対策は、欠かせないものと思います。

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