クモの習性・生態について
日本にはさまざまなクモが生息しています。まずは習性、生態、そしてクモが何をエサにするのかということを知りましょう。習性や生態を知ると、対策を行いやすくなります。
※クモには造網型と徘徊型がある※
クモの巣と呼ばれるエサ捕獲用の網を張るというイメージが大きいですが、実はクモの捕食は2つのタイプがあります。
※徘徊型……クモの巣を張らず、徘徊しながらエサを捕食するクモ。
※造網型……クモの巣を張り、エサを捕えるクモ
屋内でよく見るのは徘徊型です。
人家を活動場所とする害虫をエサとするクモが徘徊型であるケースが多い。
身近なクモの種類
【ハエトリグモ】
海外では『ジャンピングスパイダー』と呼ばれるほど跳躍力のある徘徊型のクモです。目がいくつもあり、視力が発達しているのが特徴と言われています。体長は10ミリ前後のものが多く、足は短め。ハエトリと名前の付く通り、ハエ類を含む小型の虫を捕食します。
【アシダカグモ】
アシダカグモはゴキブリを主食とするクモとして有名です。足が長く、全長は100ミリ前後。大きくて迫力がある見た目のため、苦手という声もあります。ハエトリグモと同じく、巣を張らず徘徊しながらエサとなる虫を捕食する徘徊型のクモです。
【コガネグモ】
コガネグモは、ここまで紹介してきた徘徊型ではなくクモの巣を張る、いわゆる造網性のクモです。大きな特徴は黄色と黒のカラーリングと足の太さです。よくジョロウグモと混合されることが多いようですが、カラーリングと足の特徴で判別できます。
【ジョロウグモ】
夏から秋にかけてクモの巣を張るジョロウグモは、コガネグモより細かい網を造り、カラーリングは黄色と青、胴体が楕円型です。オスとメスの違いが大きく、メスがおおよそ15~30ミリに対し、オスはその半分です。
【毒グモ・外来種セアカゴケグモ】
多くのクモは人に無害ですが、日本で有毒性のあるクモとして警戒しなくてはいけないのがセアカゴケグモです。
胴体が丸く、中心に赤いひし形が縦に2つ並んだ模様が特徴です。徘徊するダンゴムシやアリなどを主食としますので、セアカゴケグモも徘徊型。公園や植物の多い場所にいることが多いです。
クモのエサとなる害虫の発生
クモに限らず、虫を含むほとんどの生物はエサのある場所で巣造りをします。住宅でよく見かけるクモの主食は、ゴキブリやハエといった衛生害虫として扱われる害虫です。
クモをよく見かけるというご家庭は、クモよりも他の害虫被害の方も考えられます。
事前の予防、対策が必要となります。
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