コウモリの生態
・コウモリ(蝙蝠)は、脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目に属する動物の総称です。日本に棲息するコウモリの中で唯一の家屋を棲家とするコウモリがアブラコウモリとなります。家屋の屋根裏・天井裏に巣を作るため「イエコウモリ」とも呼ばれます。市街地を中心に、平野部に広く分布して夕方の空に普通に見られます。人家の無い山間部には棲息しません。
・人家のない山間部などには棲息せず、高速道路の橋脚の隙間や家の屋根裏に棲息することが多く見られます。夜行性なので、夕刻から日没後に活動を始め飛び回ります。数頭の家族単位(メスと幼獣)でクラスことが多く、繁殖する集団として50〜60頭、多い時には200頭を越える場合もあります。成獣のオスは単独で暮らすことが多いとされています。日本では11月中旬から冬眠に入り、暖かい場所に集まり越冬をします。(元々住み着いていれば屋根裏等)最近では、都市部において、環境の変化からか冬眠をしないコウモリも現れています。
コウモリによる害
コウモリは、雨風がしのげて比較的暖かな民家の屋根裏や倉庫・ビルの中などに住みついてしまうことが多く、人に被害を与えます。
コウモリは夜行性で明るいうちは住みかでじっとしていることが多く、同じ場所に糞をします。
そのため天井から糞が染み出してきたり、乾燥した糞が空気中に飛散して感染症を引き起こすというような事故がおきています。
また、コウモリ自体にノミやダニなどが寄生していることが多いので布団などに侵入し二次被害を与える事例も多くあります。
コウモリの糞は、菌が多く特徴として乾燥した後粉末状になり空気中に舞います。
屋根裏等に糞をされさらに粉状になった糞を吸い込んだりしてしまった場合に感染症や人体を危険にさらしてしまう可能性もあるのです。
【コウモリからの感染被害】
コウモリの唾液や糞から、菌が体内に入って病気になってしまうことが考えられます。コウモリが直接原因となった感染症や伝染病などの病気は日本ではあまり大きな問題となっていません。しかし国外でコウモリが媒介した感染症の症例が数多くあり、ハンタウイルス感染症やヒトプラズマと言い間違われるヒストプラズマ感染症などが有名です。
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